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| 「 説 」 山下 吉宣 選 |
 | 説明がほしい紙切れ風に舞う | 鈴木千代見 |
 | 色褪せた説をまげない木綿針 | 鬼頭 照苑 |
 | 都合良い仮説が分母夏の恋 | 前田ゆうこ |
| 「 説 」 原田 多喜 選 |
 | 前進へ異説とり入れ太い縄 | 荒川 照美 |
 | 蒼穹のペンへ男は飾らない | 板橋 柳子 |
 | 反核を説く地球が消えぬように説く | 齋藤由紀子 |
| 「曲がる」 青砥たか子 選 |
 | ハナエモリ着ていた頃は曲線美 | 川村冨喜子 |
 | 神木は伐れぬやむなく曲がる道 | 橋倉久美子 |
 | 助手席で右へ左へ曲がる指示 | 井田しのぶ |
| 「曲がる」 梶田 隆男 選 |
 | 羊腸の坂で拾った父の戒 | 佐藤 文子 |
 | 回顧録あの日曲がった角に立つ | 光崎 勇作 |
 | プリズムの屈折愛は陽炎か | 松原ヒロ子 |
| 「あやふや」 安西 廣恭 選 |
 | 平和とは海に浮かんだ蜃気楼 | 前田ゆうこ |
 | 年金がゆらぐ老後を思いやる | 加藤 由美 |
 | 答え出ぬいつもあやふや核抑止 | 髙橋くるみ |
| 「あやふや」 加藤田鶴子 選 |
 | AIに無いのは人のあいまいさ | 市川 博 |
 | 曖昧な情報傘が開かない | 浅井 典子 |
 | 不条理が溢れ戦争のあやふや | 早川 節子 |
| 「ヒール」 大島 凪子 選 |
 | ジェンダーのヒールまだまだ小さき音 | 鈴木かつえ |
 | 颯爽と地雷恐れぬハイヒール | 原 芳夫 |
 | ハイヒールで渡ってみたい虹の橋 | 石川 典子 |
| 「ヒール」 荒川八洲雄 選 |
 | 揺るぎない背骨よ百歳のヒール | 橋谷美恵子 |
 | 大地踏むカカトは過去をふり向かぬ | 前田ゆうこ |
 | 子を抱けは母の踵はどっしりと | 朝岡えりか |